
ポンプ浚渫船は、回転カッターで土砂を掘削し、サンドポンプで吸い上げた後、パイプラインで処分地へ輸送する船です。中でも小型船は機動性に優れ、港湾から河川・湖沼まで幅広く対応可能で、ポンプ駆動出力1,350PS(990kW)以下の船を対象としています。

小型ポンプ浚渫船のうち、ポンプやカッター、ウインチを1台の原動機で駆動し、全装置が軽量で解体や運搬が容易な船を「マイクロポンプ船」として区別しています。サンドポンプ出力は150〜200PS(110〜150kW)です。

バージアンローダ船は土砂処分地付近でアンカーを使って係留させ、土運船で運搬された浚渫土砂をサンドポンプで吸い上げ、処分場内へ排送する揚土船です。揚土用ポンプの出力は420〜4,000PS(310〜2,940kW)に及びます。

グラブ浚渫船などで掘削・運搬された土砂を、処分地で土運船からバックホウですくい上げて圧送装置に投入し、圧縮空気を用いてパイプライン経由で処分場内へ陸揚げ圧送する揚土船です。使用する空気圧縮機の出力は420PS(310kW)から最大8,000PS(5,900kW)に及びます。

バックホウ(平積0.35~1.00㎥)で浚渫した土砂を甲板上の圧送装置に投入して、排砂管を通じて処分地へ送ります。排砂管には圧縮空気が供給されるため、浚渫された土砂は気体・液体・固体の混合流となり、管内抵抗が減少して長距離輸送が可能になります。

高濃度ポンプ式汚泥浚渫船は、水底の汚泥を含泥率50%以上の高濃度で薄層(厚さ50㎝程度以下)に浚渫し、汚濁の発生を抑えることができます。カッターの代わりに特殊浚渫装置を備え、掘削した汚泥をパイプラインで処分地まで輸送する船です。